月別アーカイブ: 2013年8月

落語教室・三か所で盛り上がってます!

●ぼちぼち亭 お稽古場 横浜戸塚善了寺

7月、愛媛県今治市波方公民館にて250人のお客様を前に発表会をしてきました。善了寺坊守でぼちぼち亭のお囃子の師匠でもある美砂さんのご実家があり、ご両親がすべてご準備くださいました。8人のメンバーのうち6人が今治に集結、素晴らしく明るいお客様に助けられ大成功に終わりました。次回発表会は11月9日、善了寺にて。

●福々亭 お稽古場 新宿3丁目 福服本部

4月と5月、二回に分けて開催した第2回発表会を終えました。一度覚えたものを一回きりにしないでどんどんやること…という私の指針にのっとり皆さん大変精力的です。箱根強羅温泉にある新宿区保有の保養所「つつじ荘」から依頼を受け7月より毎月何人かで行くことになりました。芸達者な方たち揃い、歌謡ショウまでこなしてしまいます。ただいま9名、お稽古も月に3回か4回、みなさんの稽古熱心さには頭が下がります。次回発表会は11月10日場所は未定です。

●楽し家 お稽古場 千歳烏山 

まだ始まって間もない楽し家一門は8月初めての発表会をしました。今までにない形、5人のメンバー全員が同じ噺「長短」を披露。5人五様の「長短」とその後の美味しいお酒・つまみにお客さまもメンバーも盛り上がり、2回発表する人もいるほどでした。

替え歌「右寄りと呼ばないで」

安倍首相に聴かせたい唄を作りました。八月二日から四日まで大久保で行われた「憲法フォークジャンボリー東京2013」にお誘いいただき、早速、芸人9条の会の宣伝も兼ねて出演させていただく事にしました。

初日の二部の司会も仰せつかりましたが、その日の一部の最後に私も拙い唄を披露しました。助っ人ギタリストを頼むことが出来なかったので、悩んだ末、自分の下手なギターで、オオタスセリさんの「ストーカーと呼ばないで」という名曲を変え歌で唄わせていただくことにしました。彼女にアドバイスもいただきながら作ったのが「右寄りと呼ばないで」どうぞご笑覧下さい。

「右寄りと呼ばないで」

原発をやめないで
お金が好きなだから
右寄りと呼ばないで
戦争が好きなだけ
アベノミクス・経済効果 
偽りの毎日
砂をかむよな庶民の暮らしは 
なんにも変わらない
でもあなたの演説姿は
自信に満ちていて
胃腸は弱くても心臓には毛が
生えてると知りました
それからは新聞も東京以外 
信じられなくなりました
なぜか人気キャスターもあなたを 悪く言わなくなりました
TPPを止めないで 
お金が好きだから
右寄りと呼ばないで 
戦争が好きなだけ
六年前のあなたのことが 
思い出されました
美しい国ニッポンと言う
あなたの姿を 思い出しました
原子力発電所のどこが美しいんだと 聞きたくなりました
日本を取り戻すってどんな日本だ と心配になりました
TPPで食の安全が危ないと 
不安になりました
農家の人のことを考えているのか と腹が立ちました
改憲を止めないで 
お金が好きだから
右寄りと呼ばないで 
戦争が好きなだけ あなたは9条変えるというのが
日課になりました
そのために九六条を変えるという
名案思い付きました
そうすりゃ原発のごみも武器で
売れると思いつきました国を守るためと戦争ができると思いつきました
経済の方が子供たちの未来より
大事だと 思いつきました君が代斉唱、靖国参拝
無理強いできると思いつきましたでも
再稼働はさせないで 
命が大事だから
TPPは決めないで  
日本が壊れるから
9条は変えないで 
平和が好きだから (繰り返し)

♪聴いてみたいという方、どうぞリクエストお願いします♪ 

芸人九条の会立ち上げました!

先日の選挙には本当にがっかりしました。「自分が一票入れても世の中なんか変わらない」「政治は関係ない」本気で思っている若者やいい年をした大人がいることに腹が立ちました。そんな人たちを育ててしまった諸先輩は、自分も含めて反省するべきだと思いました。しかしそんな投票率の中で、国民が支持してくれたと豪語する総理大臣の鉄面皮にもあきれました。

本当に憲法が危ない!6年前にはその危機感から写9「写経のように9条を写す」運動や、紋付の紋を9にしてアピールしてきましたが、やはり一人より二人、二人より三人です。変わっている、左寄り?寄席やテレビには出せない?などと言われながら必死に平和・人権・いのちの大事さを訴えている芸人が地道に活動しているのに、横のつながりがしっかりしていません。別にまとまる必要はないけれど、役者や作家や弁護士の9条の会が有るのだから、一番世の中に対してパフォーマンスできるはずの芸人の9条の会が無いなんて淋しい!と、菊千代が声をあげました。「9条を変えない」「脱原発」が柱です。ご賛同いただいているのは『桂文福師匠・松元ヒロさん・オオタスセリさん・趙博さん』。もっともっとメンバーを増やして、いつか大会ができるようになればと思っています。ご協力、応援してください。

まだまだ変わらない 落語界事情

八月、とある寄席の仲入り後に女性の二ツ目が九人(つくし・ぼたん・こみち・ちよりん・粋歌・美るく・ぴっかり・歌も女・扇)順番に出演、余った一日は一番上のつくしさんがもう一日出演し、その後三遊亭歌る多四日間・林家きく姫・菊千代が三日間の出番で上がり、続いて二ツ目さんとトリの師匠がトークをするという企画がありました。「女子落語を聴く」と言う、トリの師匠の斬新かつユニークな企画です。いまや、わが落語協会だけでも、真打三人、二ツ目九人、前座(まめ緑・なな子・つる子)見習い合わせて五人、計十七人も女の噺家がいるという時代です。マンガや小説でも当たり前のように女の子が落語の修業をしている題材のものが有ったり、アイドルが落語を覚えてCDを出したり…と本当に時代って変わるものだなあとつくづく感じます。

ただ、私は三日間、楽屋にいただけなのですべてとは言いませんが、 トリの師匠の男性目線での二ツ目女史とのトークは『やっぱり落語界は変わっていないのだなあ』と思い知らされるものでした。しかも、上下関係の世界を背負い、うまく言い返せない下の立場の女子とのトークは、名司会者の○○○○さんのように誘導してその言葉を言わせるというようなことはありませんが、とても女性二ツ目を一人の芸人として尊重しているようには思えませんでした。いまさら『女はそれが大変だよねえ』とか「女が武士を演じるのは…おかみさんは男の方が…」とか、もっとすごいのは「女の噺家の誰を目標に入ってきたの?」、結婚して赤ちゃんの生まれた女性には搾乳の話までさせて「亭主しっかり働かせて頑張ってね」などという、時代錯誤も甚だしい一方的なトーク。まあ、女性噺家の出番を多くしてくださる企画はありがたいので、その時もし嫌な思いをした二ツ目さんがいたとしたら、まだまだこういう男性陣がたくさんいる世界で修業をしているのだということを肝に銘じて、それをバネに、新たに精進の決意を燃やしてほしいものだと思いました。