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2月9日の都知事選挙

菊千代は宇都宮けんじさんを応援します。

2月9日の都知事選挙、結果はいかに。前回の国政選挙の時には私も思った「自分の一票を死に票にしたくない」という気持ち。今回も様々な人から、そういう声を聴きました。だからあの人に!しょうがないよ、安倍さん打倒のためには…という声です。けれども、私は思いました、その死に票を作りたくないという考えこそが選挙の妨害になっているのではと。そういう心が、それでもこの人をと応援する人たちの票を死に票にしているのではないかと。やっぱり嫌なものはいやです。信用できない人はいくら今良いことを言ってもいざとなったら裏切るのではないかと思ってしまいます。それに、じゃあその人に入れてそれこそ勝てなかったらどうするのかとも思います。

私は、主義・主張・態度を変えない人が好きです。誠実な人が好きです。
庶民の痛みがわかる人が好きです。

東京は色々な意味で恵まれています、守られています、そしてまたオリンピックという大義名分を味方につけてしまいました。工事もいっぱい大手ゼネコンがお金儲け、電力も使うのでとまた電力足りない報道が出そうな気もします。消費税も切手代も上がり庶民の生活は大変になります、東北の仮設住宅で暮らす方々のことも忘れてはいけません。お殿様じゃ心配です。もちろん、原発再稼働・9条改憲なんて言ってる人はもってのほかです。

だから、私は宇都宮さんを応援することにしました。

鳥カフェとうちの娘自慢

私は無類の鳥好きです。生まれかわったらオーストラリアの桃色インコになると本気に思っているくらいです。先日、テレビの深夜番組でフクロウやハヤブサやインコのいるカフェがあって、そこでは鳥たちに触れることも出来るとレポートしていました。そしてスタジオには実際にオーナーさんがハヤブサを連れてきていて出演者の腕に乗せていました。場所はなんと東西線の木場、我が家のある門前仲町から一駅のところ、ちっとも知らなかったわーというわけで早速行ってみることにしました。

師弟といえども実は仕事・噺の上ではライバルです、まして兄弟弟子は師匠が好きで入った同士のいわば恋敵、一〇年ほど前までは全員が仲良しというわけではあり 平日の4時頃だったのでテレビの影響はそれほどでもなかったのか、運良くテーブル席が空いていました。けれども知る人ぞ知るでしょう、鳥好きさんたちが狭い店内に静かにキャーキャーと喜びながら楽しんでいました。通り沿いに面している入口も、中の鳥スペースも安全なガラス部屋になっており外からも店内からも楽しめるようになっています。向かって右側には大きなフクロウが一羽、左側の小部屋にはにフクロウ、ミミズクが大小交えて6羽とハヤブサがいて、帰り際に500円払うと中に入って触ったり写真を撮ったりすることが出来るのです。こういう種類の鳥たちに触ることが出来るとは思っていないので、お客さんは大喜びです。また室内に設置されているケースの中には大型インコがいっぱいいて、その子たちを見ながら飲むハーブティーは格別でした。中でも、私はムラクモインコに一目惚れ、そこでは販売もやっているのだそうで、鳥たちの中にも販売用と、スタッフがいると説明されました。そのムラクモインコちゃんは販売用、いかがですかと、触らせてもらってますますファンになりましたが、お値段を聞いてびっくり、落語『幾代餅』の清蔵の気持ちがよくわかりました。後日他にもほしいというお客さんがいるという話を聞いてちょっとホッとしましたが、でも可愛い!です。お話が決まれば諦められますからね。

そしてこの「鳥のいるカフェ」のオーナーさんのおうちがわがマンションから徒歩三分ということも判明、我が家のインコたちも困ったら預かってあげるといってくれました。すごいご縁です。しかも2月には2号店を浅草に出すそうで、それが、浅草演芸ホールの並び、ここは完璧にインコとのふれあいの店なんだそうです。もうこうなったら出番があろうがなかろうが浅草に通わなくちゃ、もちろんうちのオカメインコのポン太やアオイワシンジュウロコインコのマメ太も大事にしますけどね。

ポン太はもう十五歳になるというのにますます元気、仲良しゴン太亡きあと心配しましたが、影響もなくもいつまでたっても子供みたいにべったりなついています。七草インコのニャン太を落鳥させた後、償いにしっかり育てたいと、我が家の子になってもらった、マメ太。メキシコのインコでコニュアという種類、とても変な、おかしな子です。朝うるさいと布団に入れ一緒に寝ています。う?飼い主が変なのかな?

落語年間計画

●一月二十八日の『すみれ・菊千代二人会』に早速お越しいただきましたみなさまありがとうございました。
今年も落語会たくさん企画しますので是非一度はお越しくださいませ。予定されている会をお知らせしますので、お近くの方、まだ一度も菊千代の落語を聴いたことが無いという方も是非スケジュール帳にメモをお願いいたします。

●二月十六日は是非黒門亭にお越しください。落語協会事務所の二階で週末開かれている定席です。出演は柳家わさびさん、小袁冶師匠、私はトリで「幾代餅」を予定しております。

●三月は予定表にも載っていますが、六日は両国門天ホール「門天百夜噺 第五夜」、八日お江戸日本橋亭「廓噺女流二人会」九日千歳烏山「第八回烏山ご近所落語会」。二十一日は北九州黒崎善定寺にて「第十六回善定寺落語会」.三十日は上野池之端福成寺にて「福々亭一門会」、三十一日は池袋演芸場「第十八回 手話と一緒に楽しむ落語会」。

●五月二十二日は池袋演芸場にて『第四回 桂歌助・菊千代二人会』。

●六月五日「門天百夜噺 第六夜」、二十九日鈴本演芸場「第二十三回菊千代バラエティ笑」。

●七月五日松山「福円寺落語会」。

八月十一日〜二十日は浅草演芸ホールにて住吉踊り出演。

●九月四日「門天百夜噺 第七夜」、二十八日愛知県西尾市「常照寺落語会」。三十一日「円菊一門会」[仮予定]。

●十二月四日が「「門天百夜噺 第八夜」、二十三日は鈴本演芸場、昼の部『東西女流競演会』、二十九日が浅草演芸ホールにて「円菊一門会」。

ありゃあっという間に一年が過ぎてしまいそうですが…。
まだまだ色々と開催する予定ではありますが、とりあえずお心に留めていただけるとありがたいです。今年は少し珍しい根多や創作噺に力を入れます。
まず三月の『ご近所落語会』では「ちょうず廻し」という演題をかけます。お国訛りが引き起こす大騒動、江戸上方をまたいで繰り広げられる面白い噺です。ゲストの粋歌さんは歌る多師匠のお弟子さん、最近の女噺家修業事情などトークも楽しみな会ですのでご近所の方は是非お越しくださいませ。

兄弟子菊輔の奇跡❢

昨年十月に兄弟子菊輔が脳幹梗塞で倒れました。その半年ほど前に共通の友人が同じ脳幹梗塞で倒れで亡くなり、あんなに元気だったのにと話していた矢先のことでした。お医者様からは手の施しようがない奇跡を祈るばかりと言われた状態で、実は一門みんな覚悟しました。もうすぐ師匠の一周忌というときだったので、まさか!師匠がさびしがって呼んでいるのではないか?…だとしたら「やめて下さい!」と祈りました。ところがなんと、兄さんの生命力がその奇跡を起こしました。一時心肺停止にまでなったというのに、みるみる回復し、ただ今復帰に向け麻痺が残った左手のリハビリ特訓中です。

菊輔兄さんとは毎年「手話落語の会」を開催する仲。兄さんは私とは違い、師匠からの命令ではなく自主的におかみさんと一緒にサークルに通い勉強した努力家です。せっかくなのでお願いして池袋の会のメンバーになっていただいて今年で十年目になります。倒れて意識が朦朧とした中、また回復段階でも兄さんが無意識に使ったのが手話だったそうで、またお見舞いに手話仲間の方々がいらしては手話で話したのでそれが脳の刺激にもなったのではということ。滑舌も確かに「なんだか待合所みたいなところに師匠がいて『お前こんなところで何やってんだ帰れ帰れ』って言われたんだよ」と話してくれました。「左手が麻痺していいるからなー」と言いながらも、三月三十一日の兄さんとは十回目の「手話と一緒に楽しむ落語の会」の出演は承諾してくれました。師匠円菊も寝たきりになってあまり話ができなくなってから私が行くと手話で話してくれていました、わかってくれる人さえいればこんなに便利なものは無いのです。

手を動かすことによって右脳左脳への刺激にもなります。私は海外に行ってパニックになった時はいつの間にか手話が出ています。手話は世界共通ではありませんが、感情を込めて表情もつければある程度通じることも有ります。最近ストレスで急性難聴になる人が増えているとか、いつ何時困ることが起きるかもしれません。なのに看護師さんたちが手話を知らないと兄さんが嘆いていました。「手話は他人のためならず」是非皆さんも手話を覚えましょう!