オカメインコのぽん太 大往生
17年間、私にやさしいオーラを与えてくれ、癒してくれたぽん太が逝きました。18年前初めて飼ってみたオカメインコを私の不勉強で死なせてしまい、その償いにと2羽の雛を買ってきたのがぽん太とごん太、2羽ともとてもなついてくれました。どちらかというと神経質で臆病なのがぽん太だったので、3年前にごん太が亡くなった時にはどうなることかと心配したのですが、逆に一人天下のお姫様状態で、放鳥時にはいつも私の肩にいて顔の産毛やうなじの毛を抜いたりして遊んでいました。
去年体調を崩し、悩んだ結果手術の道を選び無事成功、このこよみでも報告させていただきましたが、あんな小さな身体を手術した先生もすごいけど、ちゃんと元気になったぽん太はもっとすごかった!その後、色々あり2回入院しそのつど回復して戻ってきてくれました。けれども、朝、今までよりもずうっと具合が悪そうであわてて病院に連れて行き四度目の入院となりました。インコは飼い主の期待に添えようとして元気にご飯を食べるふりをしたりするので、ぽん太もギリギリまで無理していたのかもしれません。お医者さんに連れて行った時の様子を見ても、もう駄目かなと思いましたが、いや、ぽん太なら持ち直してくれるかもという期待もありました。
けれどもそれから3日目の朝、看護師さんから電話がありました。朝の7時頃診に行ったら息を引き取っていたそうです、先生が「ぽん太ちゃん、朝4時頃診まわった時にはじっとしていたし、このところ少し自力でご飯も食べていたので持ち直してくれるかと思ったんですけどね。お力になれなくて申し訳ありませんでした」、綺麗な箱にちゃんと寝かしてくれた姿を前に看護師さんと深々と頭を下げて下さり、やっぱり、病院で最後まで診ていただいて、大事にしてもらえて良かったと思いました。
今まで、何羽か私の配慮の足りなさで死なせてしまった鳥たちの分も、この子にはしっかり供養してやりたいと思い、ネットでペットの埋葬を調べてみました。なんと移動火葬車でお骨にして返してくれる業者さんが有るということを発見し、急ぎ足でしたがその夜、無事に火葬してお骨にしてもらい、玄関先でしたが、鳥さんの一番固いくちばしの部分をしっかり見せて下さり、大事に可愛い骨壺に入れて袋に入れて渡してくれました。飼い主にとっては大事な存在でも嫌いな人からすればたかがペットかもしれません。でも鳥の病院の先生や看護師さんの対応、例えば様子を聞く電話一本にしても「ぽん太ちゃんですねえ、今日はちょっと顔色が良くなってご飯も食べてくれてますよ~」と言われてほっとし、大事に扱っていただいていることを実感しました。喪服で引き取りにみえた葬儀屋さんの態度も、生前の様子を聞いてくれたり、ペットを愛する飼い主への思いやりがあふれていました。
一七年間ずっと一緒にいてくれたぽん太に感謝です。