月別アーカイブ: 2023年4月

羊毛フエルト作品展

またまた参加します!
プロ講座引き続き勉強中❣成長の度合いをぜひ見てください。他の作家さんの作品も素敵です❣
販売もしてます。学芸大学は楽しい街です。遊びに来てください。6月13日から18日まで羊毛フェルト教室&Shop TeyneyFelt
https: //felt.teyney.com/
詳しくは菊千代まで

「落語のいろは」

今さらながらではありますが、落語まめ知識をご披露いたします。ちょいとお付き合いください。
落語には
古くから伝えられている「古典落語」と「改作落語」「新作落語」があります。古典落語は江戸時代から明治・大正期に作られたものを指すのですが、昭和初期の作品でも、多くの演者が手掛けてもう古典と言っても良いものもあります。噺自体に著作権はありませんが、高座にかけるためにはその噺をすでに持ち根多にしている師匠に稽古をつけてもらい許しを得なくてはならないという口伝のルールがあります。

古典落語
古典落語には笑わせる事を主眼においた滑稽噺(中で分類すると長屋噺・与太郎噺・お店噺・居候噺・廓噺・旅噺)と人情の機微を描く人情噺(有名なのは文七元結・芝浜など、歌舞伎やお芝居にもなっています)、そして怪談噺(真景累ヶ淵・死神など)があります。

改作落語
古典の噺を時代に合わせて大幅にアレンジしたもの、それが現在に至っては古典として演じられている噺もあります。

新作落語
新しく作られた噺の事です。現在は女性の噺家も斬新な新作を自作してお客様を笑わせています。
落語家になるには
自分の師事したい師匠にお願いして弟子にしてもらうことが必須です。入門が一日でも遅いとおとうと(いもうと)弟子、年齢は関係ありません。寄席の中でも一門は関係なくその香盤順で上下関係が決まります。東京は真打制度があるので身分は見習い→前座→二ツ目→真打となります。
上方は長い間寄席形式の小屋がなかったので、師匠のお宅でそれぞれ修業をし、外に出て良いと許しが出ることを「年季があける」といい、それ以降は当人の努力有るのみ、いつしか師匠と呼ばれる日が来ます。真打制度はありません。真打昇進披露は無く、襲名披露は派手に行います。

落語界の専門用語
知っておくと面白くなる用語をご紹介します。噺の数え方は一席、演者の名前を書いた紙をめくり、前座が座布団を返しめくりをめくることを高座返しと言います。落語は舞台ではなく高座と呼びます。、前座以上の噺家にはそれぞれ高座に上がるときに演奏される出囃子があり、それは自分で決めます。その出囃子の三味線を弾く人をお囃子のお師匠、または下座さんと言います。
太鼓は前座が叩きます。太鼓を上手に叩くようにするのも修業の一つです。上方は基本的に前座という身分が無いので高座返しを専門にするお茶子さんという女性がいます。太鼓はその都度、あらかじめ決めたメンバーで叩いているようです。開場とともに叩く太鼓を一番太鼓、開演5分前に叩くのが二番太鼓、休憩は仲入りと言いますがその時に叩く仲入りの太鼓と最後に叩くのを追い出し太鼓と言います。めくりの文字は独特で寄席文字と言い、専門的に書いてい
る橘流一門にお願いします。手品・曲芸・曲独楽・漫才・音曲漫才(漫談)・俗曲・物まね・紙切 りなど、落語以外の芸種の方たちを色物と言います。寄席ではトリの前をヒザと言いますが、ヒザには色物さんが出ることが多いです。トリはもちろん最後の高座を務める人。主任と書いてトリと読みます。自分の会以外は主任を取るのは真打です。
寄席は1か月を3つに分け、10日ごとにプログラムが変わります。1日から10日までを上席、次の10日間を中席、最後の10日間を下席、31日は余一と言って特別興行をすることが多いです。それぞれ10日間の内、一日目が初日、五の日が中日、十日めが千秋楽と言いますが、この字は書かず秋を穐と置き換えて千穐楽と書きます。火事を気にして縁起を担いでいるのです。
古今亭や柳家など氏名で言うと苗字の部分を亭号と言います。名前はほとんど師匠につけていただきます。代々受け継がれ何代目というような名前を名跡(みょうせき)と言います。
噺の導入部分をマクラ、間にくすっと笑っちゃうようなことを入れるのはくすぐりと言います。似たようなようなマクラや噺を同じプログラムの中でやることは根多がつくといいます。基本的にやってはいけないことです。寄席では根多帳があってそれを見て決めます。予定時間より過ぎていることをオシテいる、逆に早まってしまっていることはつまっている、高座に出る事を上がる、終わる事は下り(おりる)と言います。こんなことをふまえて寄席を楽しんでみてください。

「落語教室」

今や菊千代の生活の柱ともなっている落語教室。「ぼちぼち亭」「福々亭」「楽し家」「やしのみ家」お稽古場が京橋、新宿、千歳烏山、四谷の四ケ所、生徒さん総勢27名になりました。最近は別な教室の発表会を観に来てくれたり、一緒にお酒を呑んだり、生徒さん同士が交流する機会もできて私はとっても楽しいです。
やしのみ家は第3回発表会10月14日(土)13時開演 四谷「池田屋」(詳細は未定)楽し家は年に1回なので来年の3月頃の予定。それぞれ最後には私も一席やりますのでぜひお越しくださいませ。お稽古する場所があって5人くらい集まればどこへでもまいりますので落語教室をやってみたい方はご連絡ください。
交通費やお月謝など相談させていただきます。最近は教える方が上手い!ともっぱらの評判です(?)そして最後にハードな落語教室、岐阜刑務所の游菊亭一門です。三年ぶりのお稽古が始まり、生徒さんが一新しているのではと思いましたが日本矯正史上初の、塀の中の落語会に挑戦した三人が待ってくれていました。久しぶりの再会のご挨拶で「もう教室が無くなったんじゃないかと思って簿記のクラブ申し込んだけど再開するっていうから急遽変更しました」、そんな嬉しいことを言ってくれる生徒さんの言葉に、実は往復六時間、授業は五十分足らず、しかも手弁当だし、これから続けられるだろうかと、かなり心細くなっていた気持ちが吹っ飛びました。他の先生方からの授業の参観希望も有ります。今年の暮れには二回目の発表会ができるよう頑張ります。

「すみれ・菊千代二人会 終了のお知らせ」

4月15日(土)第13回『すみれ・菊千代二人会』を無事終えました。今回はすみれ先生のご尽力で「講談ボタニカル」で開催していただき、お客様は満杯という、コロナが明けた喜びもいっぱい感じられる会でした。そして、日本橋亭が建て替えのため三年お休みするという機会に、いったん二人会自体を終了することになりました。この会は、すみれ先生の後援会長が私の所属する異業種交流会「二木会」のメンバーで、その川崎さんという方が二人で会をやれば行くのが一回で済むから、と言われて、それならばと始まりました。二木会の方々も応援してくださいました。その後お客様の高齢化や、川崎さんも療養中になったり、二木会もメンバーが変わっていったりと集客も大変でしたが、コロナで一回お休みしたものの13年続けられたことに感謝です。
そしてその最後の会ではほとんどがすみれ先生のお客様なのに、私が主任で「化け物使い」を務めさせていただきました。また3年後、再開できるよう精進いたしますのでその時にはよろしくお願いいたします。

「真打生活30年」

来年は噺家になって40年、何かイベントを!と考えていたら、友人から「真打になって30年だね、おめでとう」と言われ、びっくり、すっかり忘れていました。
平成5年3月に昇進してちょうど30年経ったのです。けじめをつけようと急遽ミニミニパーティを開催いたしました。来年がメインですので会員の皆様にはお知らせしなくて申し訳ありませんでした。異業種交流会のご縁で伺うようになり昨年は落語会もやっていただいた神保町のハナリー島で、音楽やお酒の仲間、また落語教室の生徒さんたち、24名の方々にいらしていただきました。
ゲストは落語教室福々亭一門の和福さんが結成しているハッピーブラザース、懐かしい曲をあれこれ歌ったりサックスを吹いたり、ハナリー島御主人のギターや菊千代のカホォンでセッションしたり、楽しいおしゃべり有りのミニライブをしていただき後半はお客様にも歌っていただいて盛り上がりました。来年の「噺家生活40周年」イベントはアイデア募集中、ご提案お待ちしています。