最近篤志面接委員の研修や研究会に出ることが多く、おかげさまでご縁ができて、施設の訪問演芸のお話が色々決まりました。
私は東京拘置所と岐阜刑務所の篤志面接委員を委嘱され、月に一回話し方教室と岐阜では落語教室を開催しております。篤志面接委員というのは日本の矯正施設内で、悩み事相談にのったり、また、矯正のために面談や講話、教養や趣味に関する指導を行ったりするボランティアのことです。
私は亡き師匠円菊より受け継ぎ平成十三年より東京拘置所に通い、三年前から岐阜にも行くようになりました。そして師匠の遺志を継ぎ各矯正施設での落語口演をさせてもらっています。
私の目標は全国制覇!とはいえいくら篤志面接委員といえどもその施設からの要請がなければ好きに訪問できるわけではありません。二年ほどで転任なさる所長さんがその移動先でも呼んでくださったり、同じ篤志面接委員の先生が声をかけてくださったり。…
というわけで、このところの研修会でお知り合いになった方々のご縁で、来年は三カ所が決まりました。
ちなみに今まで訪問した所は、東京拘置所・前橋刑務所。府中刑務所。新潟刑務所・千葉刑務所・筑紫少女苑・福岡少年院・名古屋拘置所・福岡拘置所・駿府学園・岡崎医療刑務所・市原刑務所・福岡拘置所・小倉拘置支所・松本少年刑務所・笠松刑務所・釧路刑務所・網走刑務所・水戸少年刑務所・函館少年刑務所・福島刑務支所・姫路少年刑務所・広島拘置所・八王子医療刑務所・岡山刑務所・福岡刑務所・松江刑務所・麓刑務所・長崎刑務所・山形刑務所・岐阜刑務所・神戸刑務所は刑務官の方々に。京都刑務所は矯正展。
来年は尾道支所・何度目かの名古屋拘置所、二度目の筑紫少女苑が決まっています。お近くに矯正施設のある方是非落語会を開催してください。
その交通費で、施設にも行くことができます。特に少年少女の保護施設には行きたいです。現代の子供達が置かれている状況は悲惨です。勿論幸せに暮らしている子達が大半でしょうが、育児放棄、虐待などによって最終的に生き延びられても非行に走る子供達には一つの罪もありません。
そういう問題と向き合って考えることも、その子達に少しでも人情や笑いの大切さを知ってもらう事も私たちの仕事だと思っています。