カテゴリー別アーカイブ: 言いたい放題

替え歌「右寄りと呼ばないで」

安倍首相に聴かせたい唄を作りました。八月二日から四日まで大久保で行われた「憲法フォークジャンボリー東京2013」にお誘いいただき、早速、芸人9条の会の宣伝も兼ねて出演させていただく事にしました。

初日の二部の司会も仰せつかりましたが、その日の一部の最後に私も拙い唄を披露しました。助っ人ギタリストを頼むことが出来なかったので、悩んだ末、自分の下手なギターで、オオタスセリさんの「ストーカーと呼ばないで」という名曲を変え歌で唄わせていただくことにしました。彼女にアドバイスもいただきながら作ったのが「右寄りと呼ばないで」どうぞご笑覧下さい。

「右寄りと呼ばないで」

原発をやめないで
お金が好きなだから
右寄りと呼ばないで
戦争が好きなだけ
アベノミクス・経済効果 
偽りの毎日
砂をかむよな庶民の暮らしは 
なんにも変わらない
でもあなたの演説姿は
自信に満ちていて
胃腸は弱くても心臓には毛が
生えてると知りました
それからは新聞も東京以外 
信じられなくなりました
なぜか人気キャスターもあなたを 悪く言わなくなりました
TPPを止めないで 
お金が好きだから
右寄りと呼ばないで 
戦争が好きなだけ
六年前のあなたのことが 
思い出されました
美しい国ニッポンと言う
あなたの姿を 思い出しました
原子力発電所のどこが美しいんだと 聞きたくなりました
日本を取り戻すってどんな日本だ と心配になりました
TPPで食の安全が危ないと 
不安になりました
農家の人のことを考えているのか と腹が立ちました
改憲を止めないで 
お金が好きだから
右寄りと呼ばないで 
戦争が好きなだけ あなたは9条変えるというのが
日課になりました
そのために九六条を変えるという
名案思い付きました
そうすりゃ原発のごみも武器で
売れると思いつきました国を守るためと戦争ができると思いつきました
経済の方が子供たちの未来より
大事だと 思いつきました君が代斉唱、靖国参拝
無理強いできると思いつきましたでも
再稼働はさせないで 
命が大事だから
TPPは決めないで  
日本が壊れるから
9条は変えないで 
平和が好きだから (繰り返し)

♪聴いてみたいという方、どうぞリクエストお願いします♪ 

芸人九条の会立ち上げました!

先日の選挙には本当にがっかりしました。「自分が一票入れても世の中なんか変わらない」「政治は関係ない」本気で思っている若者やいい年をした大人がいることに腹が立ちました。そんな人たちを育ててしまった諸先輩は、自分も含めて反省するべきだと思いました。しかしそんな投票率の中で、国民が支持してくれたと豪語する総理大臣の鉄面皮にもあきれました。

本当に憲法が危ない!6年前にはその危機感から写9「写経のように9条を写す」運動や、紋付の紋を9にしてアピールしてきましたが、やはり一人より二人、二人より三人です。変わっている、左寄り?寄席やテレビには出せない?などと言われながら必死に平和・人権・いのちの大事さを訴えている芸人が地道に活動しているのに、横のつながりがしっかりしていません。別にまとまる必要はないけれど、役者や作家や弁護士の9条の会が有るのだから、一番世の中に対してパフォーマンスできるはずの芸人の9条の会が無いなんて淋しい!と、菊千代が声をあげました。「9条を変えない」「脱原発」が柱です。ご賛同いただいているのは『桂文福師匠・松元ヒロさん・オオタスセリさん・趙博さん』。もっともっとメンバーを増やして、いつか大会ができるようになればと思っています。ご協力、応援してください。

まだまだ変わらない 落語界事情

八月、とある寄席の仲入り後に女性の二ツ目が九人(つくし・ぼたん・こみち・ちよりん・粋歌・美るく・ぴっかり・歌も女・扇)順番に出演、余った一日は一番上のつくしさんがもう一日出演し、その後三遊亭歌る多四日間・林家きく姫・菊千代が三日間の出番で上がり、続いて二ツ目さんとトリの師匠がトークをするという企画がありました。「女子落語を聴く」と言う、トリの師匠の斬新かつユニークな企画です。いまや、わが落語協会だけでも、真打三人、二ツ目九人、前座(まめ緑・なな子・つる子)見習い合わせて五人、計十七人も女の噺家がいるという時代です。マンガや小説でも当たり前のように女の子が落語の修業をしている題材のものが有ったり、アイドルが落語を覚えてCDを出したり…と本当に時代って変わるものだなあとつくづく感じます。

ただ、私は三日間、楽屋にいただけなのですべてとは言いませんが、 トリの師匠の男性目線での二ツ目女史とのトークは『やっぱり落語界は変わっていないのだなあ』と思い知らされるものでした。しかも、上下関係の世界を背負い、うまく言い返せない下の立場の女子とのトークは、名司会者の○○○○さんのように誘導してその言葉を言わせるというようなことはありませんが、とても女性二ツ目を一人の芸人として尊重しているようには思えませんでした。いまさら『女はそれが大変だよねえ』とか「女が武士を演じるのは…おかみさんは男の方が…」とか、もっとすごいのは「女の噺家の誰を目標に入ってきたの?」、結婚して赤ちゃんの生まれた女性には搾乳の話までさせて「亭主しっかり働かせて頑張ってね」などという、時代錯誤も甚だしい一方的なトーク。まあ、女性噺家の出番を多くしてくださる企画はありがたいので、その時もし嫌な思いをした二ツ目さんがいたとしたら、まだまだこういう男性陣がたくさんいる世界で修業をしているのだということを肝に銘じて、それをバネに、新たに精進の決意を燃やしてほしいものだと思いました。

菊千代の本音のコラム

アメリカの銃犯罪が増え、銃規制をするという声が上がっている中、反対派の人が『安全のために人々の自由が失われてはいけない』と言っているのを聴いて、背筋がぞっとしました。まるで、「安全、安全って言うけれど人々の働くところが無くなったらどうするんだ」という、沖縄の基地や原発の問題に対して反論なさる方々のようだと思いました。
なかなか金曜日のデモにも出られず悶々としている私ですが、私にできること、ぶれずにやっていきます。
またもや9条の危機が来ているようなので、9の紋付の「9条羽織」も脱ぐことが出来ません、今年度も新しく9の紋付の着物を作りました。
スポーツ好きな方には申し訳ないけれど、オリンピック招致は賛成できません。『東京を、日本を、元気にしていきましょうよ、スポーツは素晴らしい!』という方々はもう元気です。オリンピック出場に向けて日々努力している選手の方々も元気です。
元気になれない人たちを、小さな企業を、商店を元気にする方法を考えるべきです。スポーツは素晴らしいと思います。でも勝ち負けを気にするためにいじめや体罰も起きています。
結局大手の企業だけが美味しい汁を吸うことになるなら、大事なニュースがオリンピックの報道で消されてしまうなら、オリンピックに参加しても領土問題は別だ、といって話し合いができないなら、私はオリンピックは日本でする必要はないと思います。誰もがスポーツ大好き、オリンピック招致に向かって頑張ろうと思っているなんて、お願いだから思わないでください。それよりそのための宣伝や、ボールペンやポスターを作っているその予算は都民の血税であると、私はとっても悔しいです。

菊千代の今年の叫び

お願いです、原発再稼働は反対しましょう!
9条の大切さももう一度考えてみて下さい。
これ以上、軍備にお金をかけるより、早くみんなが普通の暮らしができるように訴えましょう。
周りが仕掛けてくるからこちらも対戦の構えをするのではなく、なぜ仕掛けてくるのかを考えることが大事ではないですか?
国と国ではなく人と人の付き合いをしましょう。そのための文化・芸術・スポーツ交流ではないのですか?
復興のための金は復興のために使っていただくようにみんなで声を上げましょう。

東京新聞・本音のコラムより

私の大好きなルポライターの鎌田慧さんの文章を転載させていただきます。元旦に、大きなスペースで『さようなら原発10万人集会』の写真とともに載っていました。その集会の第二会場で私は司会をさせていただきました。転載は後半部分のみです。
【『原発で手足ちぎられ酪農家」と牛舎の黒板に書きつけて自殺した農民の悲劇を、私たちは忘れている。たくさんの牛や豚や小動物が死んだ。津波で押し流された家族を捜すのを阻んだのは、放射能の壁だった。原発は多くの人たちを絶望させた。
新政権が原発再稼働を強行したがっている。経営的理由からだ。しかし事故後の収束作業ですでに数人の労働者が心筋梗塞などで死亡した。原発は人間の働くところではない。非人間的な労働感興に無理やり労働者を送り込むのは非人道的行為である。被爆労働者の犠牲によって維持される「快適な生活」をこのまま続けたくない。
原発労働者の家族が夫や子供の死を「被爆死」として訴えても、この国の裁判官は認めなかった。原発四〇年の歴史で、、労災認定者はたった一三人だけである。この地震列島に原発を持ち込み、五十四基も建設させたのは私たちの無知だった。核廃棄物は、10万年後の子孫まで恐怖させる。原発は瞬間的な快楽だった。道徳的な頽廃だった、と気づいた今、犠牲を子孫にまで先送りするのはやめよう。脱原発は歴史的真実である。】